残業時間ゼロなんてとても無理だと思う
コロナ禍による影響で会社としては出勤率を5割に制限するということで、オフィスの個人デスク数を半分にしてフリーアドレス化したり、社内へ接続するためのVPNを整備したりしています。
そして、私の課では週5で在宅勤務(フルリモート)を取り入れていますが、ドキュメントのレビューとか、ちょっとした相談事などが容易にTeamsで飛んでくるようになり、私のタスクが溜まる一方です。この返信をしているだけで一日が終わってしまうことも増えてきました。生産性を向上させる、隙間時間を活用することが目的の1つでもあった在宅勤務ですが、チームワークができないメンバーが過半数いると一方的な依頼メールやTeamsチャットによる作業負荷増加になり、逆に生産性が落ちている気がします。
出社している場合は、1つのモニターでドキュメントを見ながらお互いの考えや思いを話し合って方向性を決めることができていましたが、Teamsなどを使ったWeb会議だと1対1の会議になりがちで、途中で話を差し込むのも上手くいかず、ホワイトボードやポストイットを使ったアイデア出しも難しくなってる気がします。また、リモートワークだと打ち合わせ中に他のタスク(内職)をしがちで、何も発言しない・考えないメンバーも出てきているような気がします(以前も積極的ではなかったと思いますが、助長している感じ)。
通勤時間が減ったのは嬉しい事ですが、通勤(徒歩)で運動していた自分にとっては運動時間が減ったマイナスと仕事時間の増加により、フルリモートはあまり歓迎できていません。
そんな時、図書館で予約していた味の素の残業ゼロ改革の本が届いたので読んでみました。
コロナ禍によるリモートワークが導入される前に読んでいれば、こんなことウチの会社では無理だと思っていたと思いますが、リモートワークやペーパーレスを前提とした改革の話なので、今なら実現が可能かなという感じでした。就業時間を1,800時間が上限としているようで残業ゼロですね。
一番のハードルは課員の意識改革ですね。リモートワークになって残業が増えた課員が多いのですが、なぜ増えたのか、なんのタスクが増えているのかを質問してみると考えたことがないという回答でした。これは全員に当てはまることだと思いますが、今まで以上に一方的なタスクが来るようになり、単純にこなすだけになっているので単純に残業しないとこなせなくなっているのですが、そもそも不要なタスクはないのか?事前に準備や対策しておけば短縮できることはないか?などあまり考えていないようです。
私はタスク管理にGoogleスケジュールを利用しています。すべてのタスクを15分単位で登録して、自分の時間が何に消費されたのか分析できるようにしています。タスクには絶対に外せない部会・週報などをグレーにしたり、定例会はピンクなど種類ごとに色付けしています。グレーが多くなると絶対値としての時間が無くなるので、できるだけ増やさないように。定例会も最初の立ち上がりだけ参加して、あとは課会で状況を確認するようにして、自分の時間を確保するようにしています。
コロナ禍の影響で会社の売り上げも順調ではないため、その対策やらを検討するためにドキュメント作成の指示が降りてくるのですが、このドキュメントを作成したところで、経営陣がどのような判断ができるのか疑問ですね。本当にこのような無駄な作業をどうやって効率化していくのかが、私の課題だと思っています。
いつまでたっても残業が減りません。