hananana007なんでもブログ

日々思うことや、仕事のことなど書いていきます。

何度注意しても忘れてしまう部下について思うこと(ADHDとアスペルガー症候群)

2019年4月に異動&課長に昇進してから1年と半年が経とうとしています。それまでに3名の部下が転職していきました。その内の2名はスキルの高いエンジニアだったのでかなりの痛手ではありますが、本人のステップアップのためには転職した方が良いよねってことで、遺留することもなくすんなりと。

そして、残された部下たちでプロジェクトを進めていく必要があるのですが、何度注意しても忘れてしまう部下2名に困っています。

この困った部下2名は指示したことができない、そもそも指示を聞いていないとか、メールやチャットの内容を読んでいません。理由を聞いても忘れていたとか、メールを全文読んでいなかったという事を言います。そして2名ともに共通なのが一度も謝罪がないということです。

忘れないようにどう対策するのか考えさせても黙り込んだままで、こちらが何か提案すると、それだと〇〇ができないから、、、とできない理由ばかり言ってきます。そもそも悪いと思っているのかそれとなく聞いてみると、やっぱり悪いと思っていない事が分かりました。そして、本人達は他のプロジェクトメンバーよりも仕事をしていると自己評価が高いことも分かりました。

プロジェクトのメンバーに話をしても、この2名に関しては諦めてしまっており、あまり指示や依頼、相談はしていないとのことで、余計に自分は自分の仕事を終わらせるのが早いとか勘違いしているように思います。しかし、ちょっとでもタスクが重複すると、仕事が多過ぎてこれでは処理できないと言ってきます。大した量ではありませんが。。

こんな自分勝手な人格がどのように形成されてきたのだろうと疑問に思い(1年半も経ってしまってからでは遅いと思いますが、、)、この人達の特徴と仕事の割り当て方を理解してみることにしました。

 

この2名の特徴は以下のとおり

・高学歴(有名大学卒業)

・指示を忘れる(メモやタスク管理ができない)

・微妙に遅刻してくるが、退社は定時きっかり

・納期が遅れているタスクがあっても残業はしない

・すべての返事が否定的

ブレーンストーミングなどで発言できない

・会議中に落ち着きがない

・会議中に他の人が話をしているとため息をつく

・会議中に居眠りをする(人の話を聞いていない)

・社内への問い合わせで電話ではなくメールで何度もやり取りして時間をかける

・人と話をするのを極力避けようとする

・他部門との調整ができない(一方的にメールで通津するだけ)

・メールやチャットで口論になる

・雑談ができない

・部内の新人の名前を知らない(興味を持っていない)

・設計書などのレビューで厳しい意見をするが、自分はドキュメントが書けない

・計画通りに進んでいなくても、報告・相談をしない(勝手に納期を延期している)

・就業時間中に席を立って社内をウロウロしたり、トイレに籠って30分~1時間は出てこない(同僚の目撃証言あり)

 ※今まで棚卸したことがありませんでしたが、結構出てきますね。。

 

Googleでこれらの特徴を検索すると発達障害とか自閉症とかいろんなキーワードが出てきました。上記の特徴にあっていそうなのがADHD注意欠陥多動性障害かなと思い、いくつかの本を読んでみました。

 

 

図解 よくわかる大人のADHD

図解 よくわかる大人のADHD

 

 こちらの「図解よくわかる大人のADHD」には、10この困りごとが書かれていました。

1.集中できない

2.計画的にできない

3.人の話が聞けない

4.先延ばしにする

5.忘れっぽい

6.飽きっぽい

7.自制が利かない

8.プランが立てられない

9事故に遭いやすい

10.退学・失業・離婚が多い

 

ADHDは脳の機能が偏っていることに原因があると書かれていました。そして、ADHDにかかわる6つの実行機能の障害があるそうです。以下にの実行機能を上手く働かせることができないそうですが、部下の2名も該当するなと読みながらこれまでのケースを考えていました。そして、本人に悪気がないのであれば、どのように対応すればよいのだろうかと考えてしまいます。

1.取りかかり・・・課題を整理し、優先順位をつけて、取りかかる機能

2.焦点化・・・課題に対する注意の焦点化、注意の維持、注意の移動を適切に行う機能。

3.努力・・・課題を遂行するために意識を覚醒させ、努力を続け、適切な処理速度を維持・調整する機能

4.感情・・・自ら欲求不満を管理し、感情を調整する機能

5.記憶・・・ワーキングメモリーを活用し、想起する機能。

6.行動・・・自分の行動を客観的に監視し、必要に応じて自己制御する機能

 

 この本を読んで思うのは、ADHDの人たちは日常に困っているように書かれていますが、私にはピンときませんでした。というのも、部下の2名は自己評価が高く、周りの同僚への評価が極端に低いのでした。設計書などのドキュメントを書かせて、レビューで指摘をしても他のメンバーよりも自分はちゃんとやっていると反論してきたことがあります。これはどういう事なのでしょうか?客観的に自己の評価ができるだけで、周りのフォローを得やすくなるのに逆の行動や発言ばかりで同僚からの不平・不満ばかりが溜まっている状況です。

 

やはり自分のことが全く見えていないのでしょうか。これから、彼らへの対応方法を考えながら地道に1つ1つ試行錯誤していこうと思います。

 

 

 

 

次に読んだのが「大人の発達障害を的確にサポートする!」です。

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 こちらにもADHDについて記載がありましたが、私が注目したのはアスペルガー症候群でした。部下の2名は有名大学出身で大学院(修士)まで進んでいて、IQは高いです。TOEICも900点取ったり資格も多く獲得しています。このように知的レベルが高いが他人を受け入れず、社会適応が難しいという特性がしっくりきました。

 

アスペルガー症候群の特徴として下記が挙げられていました。9割は該当していると思います。

・友達がいない

・会話中に視線を合わせない

・身振り、手ぶりをしない

・その場に合わない言動が多い

・暗黙のルールが理解できない

・他人と協調できない

・人と違った行動をする

・マナーが悪い

・相手の気持ちがわからない

・同じ言葉を繰り返したり、独特な言い回し方をする

・話し方に抑揚がない

・細かいことにこだわる

・話があちこちに飛ぶ

・冗談やユーモアが通じない

・興味の範囲が狭い

・規律や規則にこだわる

・変更や予期せぬことに弱い

・予定が変わるとパニックになる

・完全主義の思考が強い

・こだわりが多く、融通がきかない

・聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚が敏感、または鈍感

・人から触られるのを嫌う

自傷行為を繰り返す

・自分の体臭に気づかない

・縄跳びやキャッチボールが苦手

・手先が不器用

 

こんな部下を上手く活かすことができるのだろうか。。しかしIQは高いので何か役に立つはずだと思い、来週からも試行錯誤するのでした。。